私は1人じゃない




斜め左前に凌と七瀬ちゃんがいる。


七瀬ちゃんはクレープに凌は焼き鳥を食べてる。


クレープが似合いすぎてる。


あれはいちごバナナクレープっぽい。


「んー、美味しい!」って声が聞こえる。


声だけで可愛い。


凌は聞いてないフリで何も突っ込んでない。


七瀬ちゃんみたいなか弱くて可愛い子を見ないフリにできる凌がどうかしちゃってる。


いくら遊び人でもあういう女の子だったら、好きになりそうなのに。


「七瀬、分かりやすいな」
「そうだね」


「あいつに恋しても無駄」
「なんで?」


「理由は知らないが恋はしないって俺に言ったことあるからな」
「そうなの?」



「だからと言って女を捨ててるわけではないからなただ誰とも付き合わないで遊んでるだけで女を大切にしてると思う」
「蓮よりマシだね」


「なんか言ったか?」


一瞬で蓮の目が細くなって怖くなった。


「何も言ってない」
「俺はもう遊び人じゃないから凌よりマシになってるぞ」



「…………私のせい?」
「そうだな」


「遊んでいいよ、私は蓮が何しようと気にならないから」
「は?」


「遊ぶのは良くないけど蓮がしたければすればいいし」
「………なんなのお前」



「何が?」
「そういうの傷つく」


「え?」
「俺がいつも女にしてることだから因果応報だけど俺がお前好きなの分かってるのに自分だけ見て見ぬフリして突き放すの傷つく」


私は蓮を好きになれないから諦めて欲しくて言ったけど蓮の立場からしたら傷つく、と思う。


恋って難しい。


自分が好きだからと言って想いを伝えられない場合があるし、


好きだから結ばれるわけじゃない、好きじゃなくても付き合う時もある。


「ごめん」


蓮を傷つけてしまった。


「そういうなら俺を癒してよ」