大事なところを言いかけたところに七瀬ちゃんが大きく手を振ってこっちに来る。
凌は唇をへの口にして、橋に寄りかかっている。
私が言いたいこと凌なら分かったはず。
凌、お願い、人の気持ちを無視しないで。
嫌なら受け入れる必要はないけど、見て見ぬフリされるのは本当に裏切られた感じがして辛いから。
朱莉と柊木は七瀬ちゃんの後ろからぞろぞろと歩いてくる。
七瀬ちゃんは綺麗な赤色の浴衣を着てお団子を頭の上で結んでいる。
「七瀬ちゃん、浴衣買ったの?」
「うん、秋祭り行くって決まって買ったの!凌くん、似合ってる?」
「……可愛いね」
七瀬ちゃん下を向いて照れてる。
「じゃ、2人組な」
「凌くん、行こう!!」
七瀬ちゃんが凌を連れて先に行ってしまった。
「桜介、行こ」
「お、おう」
朱莉と柊木も行ってしまった。
もう残り物で行くしかなくなった。
「行くか」
「う、うん」


