私は1人じゃない





「私が呼んだのよ」


「え?」


後ろを振り向くと梨沙子先生がいる。


「どういうことだよ」
「私暇でね、杏衣ちゃんと女子会したいと思ってね呼んだの、先生の部屋に来るのはダメだけど私が呼んだから、杏衣ちゃんを責めないでね」



梨沙子先生、なんでとっさにそんな出来すぎなウソを作れるの?


どうして私をかばってくれたの?


先生なら夜、人の部屋に入ったことを怒るのに。


「好きな人でも出来たのね、応援するわ!後で話聞かせて」


小声で呟かれた。


私が好きな人の部屋に入っていると思って、でもみんなには言えないから気を利かせた梨沙子先生が機転を効かせてくれたってことかな………。



そこまでよく想像できるなぁ………。


女の勘ってやつ??


でも当たってる。


好きな人の部屋に入ったから。


「あっ、そう、ならしょうがないな」


さすがの蓮も先生の出来すぎなウソを信じて納得したみたい。


危ない、危なかった………


勇斗さんと目が合って、昨日の夜と今日の朝のことを思い出してしまって目をすぐに逸らした。


朝、頬にキスをして勇斗さんが一瞬固まって、その隙にベッドから逃げてすぐに部屋から逃げた。


なんであんなことをしちゃったんだろう……


勇斗さんがどうしても好きだから………


みんなにバレないように勇斗さんに会ってこんなことしちゃうなんて………


先生への恋はキケンすぎる。