学校も終わり 皆それぞれ帰って行ってる
そんな中 裕貴は提出するプリント纏めている

「じゃーな、裕貴ー!」
「うん」
「明日俺当たったらフォロー宜しく裕貴」
「自分でどーにかしなよ」

皆それぞれ帰って行ってるのに訪問者

「裕貴〜 帰ろうぜ」

天哉が迎えに来たが裕貴は提出物がある

「ごめん…提出物あるし…遅くなる」
「は!お前係なの?」
「うん」
「提出だけ?」
「うん。生物室に運ばなきゃいけないから」
「手伝おうか?」

これは手伝ってもらう程の量じゃないし
気にしないで帰ればいいのに良い奴だ


「いや、これくらいいいよ…先帰る?」
「んーーー。校門で待ってるわ!」
「了〜解。じゃ行ってくる」


校門で待つと行って向かって行った天哉と
提出物を持って生物室にプリントを運ぶ裕貴


途中で人とぶつかりプリントが全部落ちた。


「あ、悪ぃ裕貴!手伝いたいけど急いでんだ」
「いいよ〜 部活急ぎなよ」
「本当に悪かった!!埋め合わせ今度する!」
「いいって」
「マジですまんな!」

ぶつかってきた男は真剣に謝り急ぎ足で消えた

「はー、量が凄いな」
「星野…くん?」
「?」

綺麗な女子生徒が裕貴に話しかけてきた

「えっと…?」
「あ、ごめんね私、B組の二宮さくら」
「どうも?」

返事をしながらプリントをかき集める裕貴

「大丈夫?すごい量だね」

そう言って手伝い始める 他クラスの二宮

「…これで終わりかな?」
「ありがとう、二宮さん」

全てかき集め終えてお礼を言うと
一礼してどこかに行った。

「手伝ってくれたんだ。あ、時間。」

腕時計を見て天哉を思い出し急ぎ足で向かう
そして無事に着きノックをしてドアを開ける

「園田先生…居ますか?」

誰もいない事に気づき 教卓の前に立ち

「置いといていいんだよね?」

教卓の上に置き出ようとすると…

「ん?あれ、この弁当箱って…」

裕貴はテーブルに上にあるものに気づき
とても見た事がある弁当箱と入れ物があり
不審に思ったがその近くに手紙があり
そこには宛先が書いてありーーー

「…紫音へ?紫音って…」

ドアが開く音がして咄嗟に隠れてしまい
物陰に隠れたが一つ失敗した事がある

ーーー手紙を持ってしまっていた事。


そして誰かが入ってきた時によく顔は
見えなかったが声の主は分かってしまった
長年間産まれた時からずっとそばに居た…
恋焦がれて、でも関係を壊したくなくて
気持ちを押さえ込んでいて…
裕貴が想い続けている相手ーーー紫音だ。


なんで…紫音が?…こんな時間にここに?
先生とどんな関係…意味がわからない。

すると裕貴は見たくないシーンが見えてしまい
裕貴は目を疑った。そうして…夢だと願った。
でも手元を見ると手紙があり………

ここに真実が書かれている…
俺の感情保てんのかよ。

そう思い、出るに出られない状況にも
困っている時 聞きたくない声が聞こえてくる

「芳樹…ん…」
「そんな声出すなよ頼むから…」
「だって、芳樹が!!!」
「し!誰か来たら困るだろ?」
「……」

赤面の彼女。とても見るに見られない場面

「可愛いすぎだろ、紫音」
「芳樹………」

そんな顔をするなよ…他の奴に向けるな…
俺だけに向けてほしい…頼むから…