授業が終わり昼ごはんの時間になってしまい
紫音は、いつもの場所に向かう。

「紫音〜 一緒に食べよ〜よ」

クラスの女の子達からの誘いがあったけど
紫音は断った。この日だけは誰からの
誘いも必ず断るから。何故かというと…

「芳〜樹♪」
「お前な〜 園田先生 だろうが!」

そう 先程言い合いしていた先生…
園田 芳樹 先生 副担任で 生物担当もしている

「…先生…」

園田先生を見つめる今の紫音は
色っぽくも見え、艶やかにさえも見える。
そんな紫音を見ると園田先生は微笑み

「おいで…紫音」

ふたりが親密な関係なのは内緒の話し
知っているのは一人だけーーー 紫音の親友。
まだ登場していないが 後々出てくる女の子

「私ね…芳樹の為にお弁当作ってきたの!」

艶やかに見えたと思ったら子供らしい笑顔
コロコロ変わる紫音の表情にはいつも驚き

「お前……女優なったら?」
「えー?突然どうしたのー?」
「嫌…やっぱり駄目…他の奴に近寄られる」
「ねーねー私を無視しないでっ」

園田先生は女優になれと言ったかと思うと
今度は勝手に妬いていてコロコロ変わるが
自分を無視されて両頬を膨らまし園田先生の
両頬を両手で押えて自分の方へ向かせ怒る

「…悪い…でも紫音…時間なくなるぞ」
「え?ぁあああああ!いそいでたべよ!」

園田先生に時間と言われ腕時計を見ると
お昼ご飯の時間が少なくなっている事に
驚き、急いで食べる様せかし始める。

「…紫音…」
「ん…っ」

急いでお弁当を開ける紫音に愛らしさを感じ
名前を呼び返事をした瞬間キスをした。
静かな生物室では…リップ音が響いた

「もう、芳樹ったら」
「…嫌か?」
「ううん、嬉しいよ!」

そうして折角のお昼ご飯の時間を
イチャイチャタイムで使ってしまい
お弁当を食べ損ねてしまった紫音だった