「キャーーーー!」
「やっぱり格好いいよねー!」
「お似合い!」
「美男美女ー!」

お似合い?
美男美女?

どこが?
あの二人なんて、月とすっぽんじゃない。

どうして私じゃなくて、あいつが会長の隣にいるのよ。
ただちょっと頭がいいだけの、地味子のブスじゃない。


ちょっと頭がいいから会計になれただけのくせに、なんであいつが…!


「……何がお似合いよ。全然似合ってないし。」
「ね、月とすっぽんじゃん。」
「あいつのどこが美女なの?それなら一年の川上さんの方がましよねー」
「ねー、あんな地味子!」


ほら、二年の先輩も言ってる。私の方がお似合いだって。
あんな地味子、似合ってないって。月とすっぽんって。