家の前まで母に送ってもらうと、優奈ちゃんは玄関先で待っていた。



「あ!梨香ちゃんいらっしゃい♪」



その声を聞いて、優奈ちゃんのおかーさんも奥から出て来た。



「梨香ちゃんいらっしゃい。優奈ったら、楽しみでずっとはしゃいでたのよ。」



そう言って、にっこり微笑む。

優奈ちゃんのおかーさんは、すらっと背が高くて、優奈ちゃんみたいに顔がちっちゃくて、子供の私でも 会う度にドキドキしちゃう様な美人さんだ。

母の姿を見て、小走りで駆け寄って来て2人で話してる。


「梨香ちゃん、早く早く☆」


待ちきれなかった様に 優奈ちゃんは私の手を引いて、玄関の中に誘導した。



「おじゃましまぁ~す。」



外の2人にも聞こえる様に大きい声で言う。