今日から私は、聖川学院の生徒になる。
いよいよ… いよいよ… 破滅イベントの多い
学院への入学を果たしてしまいました。

「お嬢様、今日は、もうお帰りになりましょう」

クレアが教室までマリーンを迎えに来た。
外で馬車が待機していると 報告を兼ねたと

「ええ。わかりました、参りましょう」

クレアとマリーンは待機している馬車の方へ
向かっている。すると マリーンは人とぶつかり

「きゃっ」
「お嬢様!」
「危ないっ」

一瞬 一瞬だけ 時が止まった気がした。
ぶつかった相手がマリーンを、助けた

「すまない、慌てていたもので、お怪我っ…」
「お怪我はありませんし、大丈夫です。」
「……」
「あの… 離して頂けますか?」
「っ、すまない!以後気をつけます」
「私は本当に大丈夫ですので
気に止みませんように。失礼致します」

きちんと礼儀正しくご挨拶をし、離れると
クレアは顔色悪く走ってマリーンの側へ

「お嬢様…本当にご無事で何よりです
クレアは心臓が止まるかと思いましたのに」
「大丈夫よ…行きましょうクレア…」

ーーーー 馬車に乗り帰宅道中 ーーーー

「?…どうしたの?クレア」

何を考えているのか浮かない顔をしている
クレアを見て気になったマリーン

「先程ぶつかわれた男性の方です」
「一目惚れでもしちゃったの?」
「なっ!!違いますよ!!!」
「ふふ……そんなに照れなくても」
「照れてません!」

クレアをからかうのを楽しんでいるマリーン

「もう。マリーン様ったら!」
「ふふふ」
「あ……あああああああああ!」
「びっくりしたわ、どうなさったのクレア」

突然馬車内で叫び始めたクレアに対し
かなり驚いたマリーンはクレアに
突然立ち上がって叫ぶ等はしたないと注意し

「申し訳ありません…マリーン様」
「それで、どうしたの?」
「先程の男性の事思い出したのです」
「……?」
「ジェイド・ブライト様でございます!」
「隣国の王太子?」
「左様でございます」
「失礼な事しちゃいました……」
「怒った感じは無かったので大丈夫かと」
「しかし…王太子様になんてはしたない…」

反省をして