第2王子との婚約…マリーン テレーゼ
それも陛下直々のご決断との事…
…え…と…これは破滅フラグ方面!?!?

「やっぱり…運命には叶わない…か」
「どうしたい?マリーンが決めていんだよ」
「そ、そんな…私が決断なんて恐れ多いです」

父親と侍女のクレアは目を合わせ困った表情

「どうしたものか…」
「ですが陛下がお決めになられたのでしたら
私、マリーン・テレーゼはお慕いします。」

笑顔で気持ちを伝え部屋を出て
自分の部屋へ向かう途中のこと。

「マリーン?どうしたんだい浮かない顔して」
「…お兄様」

そう。話をかけに来たのは 兄の サンドラ
心配そうにマリーンを見つめる。

「何かあったのかい?お兄様に話してごらん」

お兄様が話してごらんなんて言うから
部屋に戻りつつ
素直に話しただけなのに…話した後から
凄くご機嫌斜めになってしまわれた…

「あの…」
「よし!私が話をしてみよう!」
「お兄様?あのー・・・」
「じゃ、きちんと寝るんだよ?おやすみ」
「お兄様っ…行ってしまわれた…」

本当に足だけは…早いのですから…。
それにしても…どういたしましょう…
お兄様は何をするおつもりなのかしら…

気になって眠るに眠れない状態が
続いたが…気づくと熟睡していた。

コンコンとノック音が鳴って目が覚めた。

「…は…い…ふぁああ」

寝起きは必ず欠伸をしてしまう…
仕方ないよね…自然現象ですもん。

「お嬢様!王子がご訪問されました!」
「王子…玉子…王子!?!?」
「おふざけしている場合ではございません!」
「では、着るものをお願いします」
「こちらへどうぞ、お嬢様!」
「どうして急にご訪問なんでしょう…」

大急ぎでお着替えから髪の毛から
支度という支度を済ませるクレアの腕。

「凄いわ…クレア…貴方の手は魔法みたい」

クレアへお礼を言いつつクスっと微笑み
魔法みたいと告げると クレアは
頬がほんのり赤く染まっていく。

「では、急ぎましょう…クレア」
「はい、お嬢様。」


「遅くなり申し訳ございません」

慌てて王子の元へ行き 謝る マリーンに対し

「こちらこそ突然なご訪問申し訳ございません」

こちらも悪い と言うように謝礼をし合う2人

「ご挨拶申し遅れました。私テレーゼ公爵家
長女に当たる マリーン テレーゼと申します」

スカートの裾を軽く持ち上げご挨拶をし

「こちらこそご挨拶申し遅れました
レミント王国 第2王子 ローマン レミント
と申します。以後お見知り置きを」

華麗に挨拶し マリーンの手の甲にキスを落とす


こうして第2王子とマリーン 2人の婚約が
8歳にして 決められた。