首を絞めるのは私で、私を殺すのは私
私は私に✕をして、私はあなたに◯をして
自己満足でもいいからこの喉が渇くように心に引っかかる欲望に身を委ねる
喉が渇くと水を飲む。私の前には水がないから、別のもので補うしか無い
だからインクを飲んで、氷を食べて、死を逃れる
私の腹にはインクが溜まって、私の喉には氷が刺さって、それでも死ななくて
私の人生が終わるときには、あなたに居て欲しくて
だから私は置かれた環境だけで死ぬのは嫌で
怖いくらい暗いこの部屋で、あなたが来るのを待っている
私を殺すのは私。他の誰かなんかに殺させやしない。
…それでも私を殺す者がいるのなら、それはあなただろう。
あなたになら、殺されていい。傷ついていい。
だって私はあなたに依存しているから、あなたに執着しているから
桜の花びらが吹いても、花が散っても、あたしはどうしても根を枯らすことができないの
どんどん根を伸ばしていきたい。あたしが飲んだ暗闇(くろ)のインクで、あたしだけの執着を咲かせて。あたしだけの執着を伸ばして
周りの草は取らなくていいわ。だって全部あたしが壊すから
伸びた枝は切らなくていいわ。だって全部貴方への愛だから
いつまでも愛して、いつまでも縛って、そして貴方はいつまでもあたしに溺れて
貴方にもインクを、暗闇(くろ)を食べさせてあげるから。
だからあたしと一緒に、溺れて、消えて、枯れて、散って、愛して、死んで。
……いつまでも私と一緒に殺し愛して。