重すぎる愛は、きっと誰かを殺すと思うんだ。



眼の前で倒れている彼氏だって、きっとその一人




でも…いいよね?

これがあたしなんだもん。
重い愛を持っていないとあたしは生きていけないんだもん。


彼氏も、その前の彼氏も、最初はあたしを愛してたんだもん。
裏切ったそっちが悪いよね?



見慣れた赤に、歪む唇

止められないんだ。
きっと一生、狂ったまま生きていくんだ。



それに、あたしが欲しいのは“運命”だから
この人はあたしの運命じゃなかったってだけでしょ?

運命は何度だってやり直せる。


小指から伸びたこの赤い糸をもう一度切って、
新しい運命の人の糸と結べばいいだけ。

どんどん糸が短くなって、結べなくなったら新しい糸を巻き付けよう。


次こそは運命に出会えるように。