最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「元闇姫と呼ばれたわりに口づけも済ませていないのか。さては貴様…処女だな」

「欲求を満たしたいなら他をあたってくれる?」


「俺様は貴様が欲しい」

「私とタイマン(1対1の勝負)したいなら素直に言ったらどう?」


遠回しな言い方をされても困る。


「最強と呼ばれた闇姫も自分の恋愛となると鈍いな。このまま返してやらないこともないがどうする?」

「返してくれるなら、今すぐ帰りたいわ」


「それが出来れば苦労はしない」

「まだなにかあるの?」


「ここは俺様のテリトリーだ。貴様もそれを理解した上でここに足を踏み入れたのだろう?」

「……」


そうだ。このまま何事もなく家にかえれるはずがない。

テリトリーを出るまでに他の連中に捕まれば、それこそ喧嘩になる。


どうすればいい?


「俺様にいい案がある。…ついてこい」


「まって」

「どうした?」


「この足で歩くのは無理があるわ」


後先のことを考えず刺すんじゃなかった。