最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「抵抗する気がないなら俺様の好きにさせてもらうぞ」

「貴方の好きにさせるつもりはない」


「いいねぇ、その反抗的な目。やはりてめぇは出会った頃となにも変わっちゃいない」

「そういう貴方だって変わってない」


「ほぅ。今まで忘れてくせにどの口がほざいてるんだ?」


顎を強引に上げられ、彼の唇が近づく。


「馬鹿にするのもいい加減にして」


――バチンッ!!!


部屋に響く鈍い音。

私は彼の頬を思いきり叩いた。


「威勢がいい女は嫌いじゃない」

「少しは痛がったらどうなの?」


「俺様にはこのくらい蚊に刺された程度で済む。それはてめぇがよく知っているだろう?」


少しだけ赤くなっていた頬も5秒もしないうちに消えていく。


吸血鬼の回復能力。実際に目の当たりにすると人間とは違うんだと嫌でも実感する。


「前にも言ったはずだ。闇姫、てめぇは俺様の女に相応しい、と」

「私は誰のものにもならない」


「てめぇがご執心なあいつのモノになる気はないのか?」

「それを貴方にいう必要はないわ」


「ここまで強情な女はてめぇが初めてだ」


強情?どこが?

私はただ思ってることを口にしただけ。