『助けてくれ』


『俺はもっと生きたい』


「生きていたい、よね。」


『闇華と…あいつといつまでも一緒にいたい』





「壱流…。幻夢、こんなときにこんな状況でいうことでもないんだけど私の話を聞いてくれる?」

「僕は姉貴のこと…今でも好きです」


「えっ?」

「でも姉貴の好きな人は僕じゃない」


「ごめんなさい」

「謝らないでください。僕は諦めたつもりなんてないですから」


「幻夢、なにいっ……んっ!!」


幻夢は私の腰を引き寄せて唇を奪った。


「姉貴、隙だらけです」

「なっ…」


「姉貴」

「なに?」


「死んじゃ…ダメですからね」

「…ええ」


幻夢はそういうとその場から去っていく。


ごめんね、幻夢。

貴方の気持ちに答えられなくて。


私は壱流が好き。それは今も昔も変わらない。


これは変わりようがない、変わることのない私のキモチ。