最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「壱流!」

「闇……華…」


「大変です、姉貴。さっきから、壱流さんの様子が…!」

「わかってる!」


さっきから痛いほど流れ込んでくる記憶。

これは壱流の思い出。


壱流のまわりには倒した吸血鬼たちが転がっている。


…気絶しているんじゃない。


首筋に、いや首だけじゃない。身体中に噛み跡がある。これは血を吸われたあと。


壱流の口のまわりには大量の血。


これをやったのは間違いなく…壱流だ。


「血が足りない。
どれだけ吸っても…喉がかわく」


近くの窓ガラスはほとんどが割れている。

あたりにはガラスの破片が散乱していた。


「姉貴、これはどういうことなんですか!」

「私にも詳しくはわからない。
だけど、これは…」


体育館倉庫で起きたときとよく似ている。


これは力の暴走。

でも、いきなりどうして…?