最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「壱流たちと合流するわ。
そしたら、私は壱流と帰……っ」

「元闇姫、どうした?」


『死にたくない』


「壱、流…」


今、頭の中に見えた光景。


『暗闇の中にずっといるのは嫌だ』


『誰でもいい、僕をたすけて』


出会ったばかりの壱流。


それはまだ弱かった頃の貴方の姿が脳裏から離れない。


これは一体なんなの?


「元闇姫、撃たれたところは平気なのか」

「それはもう大丈夫。ただ…」


「ただ?」


『血を飲みたくない』


『僕は吸血鬼じゃない。人間なんだ』


「狗遠、一時的に吸血鬼された人はいつ人間に戻れるの?」

「それは流し込んだ血を返せば…って、元闇姫、どうしたんだ!」


「壱流が…呼んでる」


私は建物の下にいる壱流の元に向かった。