最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「闇華。狗遠のとこに行け」

「壱流、なんでこっちに来て…」


「俺は人間に負けるほど弱くねーよ。
それに、あっちは俺の舎弟や幻夢もいるし任せて大丈夫だ。まあ無傷で敵を気絶させるってのは少しばかり難しい命令だったけどな」

「ごめんなさい、私のわがままに付き合わせてしまって」


「気にするな。それに闇華の頼みだからな…っと、今は闇姫だったな。ほら行けよ。ここは俺だけでなんとかする」

「壱流…ありがとう」


卑怯だって貶されるだろうか。


条件を守れない奴だと鼻で笑われるだろうか。


でもね、それ以上に私は…狗遠、あなたを助けたいの。夢愛ちゃんだってそう。せっかく友達になれたのにこのままなんて…いや。


友人だと思ったことが一度もないって言われたけど、私はそれでも嬉しかったんだ。

ほんの数週間でも仲良くしてくれたこと。


私はあれが全部演技だったって、うそだって思ってない。