最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「昨晩はおれらに手も足も出なかったくせにいっちょ前にいうねぇ」

「この人数相手に勝てると思ってんの?ただの不良少女の君が」


「あれは手を出せない状況だったから。それに今は…私も貴方達とおなじ」

「なっ…!?」


「その翼は偽物じゃないっていうのか!」

「ごめんなさい…だから眠ってて」


私は翼を自由に扱い、吸血鬼たちの攻撃を避けていく。


「「!?」」

「白銀先生、ありがとうございます…」


ここに来る直前、白銀先生に渡された物、それは…銀の銃。中身は白銀先生が壱流に撃ったものと一緒。吸血鬼に効く眠り薬が入っている。


ただ不思議なのが私は仮とはいえ吸血鬼なのにどうしてこれを扱えるの?

銀は吸血鬼にとって弱点のはずなのに…。


「俺らの相手もしてもらおうか、元闇姫ちゃん」

「君に勝てばきみの血は俺達の物だよねぇ?」


「次から次へと…」


いくら倒してもキリがない。


狗遠はこうなることをわかっていたから、あんな条件を出した?


ちがう…多分、狗遠は怖いんだ。


私に負けることじゃない。

私に救われようとすることが。