最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「闇華、どうだった?」

「話を聞いてくれそうになかった」


「だったらやりましょう!強行突破です。
大丈夫です、姉貴にはその翼がありますから!」

「でも条件を出された。それなら話を…聞いてくれるかもしれない」


「またお前の血を差し出すって話なら…」

「違う」


「姉貴?」


きっと狗遠からしたら私はさぞかしお節介に見えるんでしょうね。


なにも知らないくせに土足で踏み込んでくるな……かな。


「ここにいる狗遠の部下を…無傷で気絶させてほしいの」

「姉貴、それはいくらなんでも…!」


「頼める?壱流」

「…わかった。お前ら聞いたか?俺の女である命令は総長である俺の命令と同義だ」


「りょうかいです、壱流総長!」

「必ずやり遂げてみせます!」


「私は吸血鬼たちを相手する。
壱流、幻夢、怪我だけはしないで」


「俺は最強総長だぞ。だから余計な心配はしなくていい」

「僕だって姉貴の舎弟ですよ!それに怪我なら慣れっこです!」


「…ありがとう」


私はその場にいる仲間たちにお礼を言った。


壱流がいなければ、きっと仲間を助けることはできなかった。いくらお礼をいっても足りないくらいだ。