最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

* * *


「壱流、話ってなに?幻夢と…白銀先生がいる前では言えなかったの?」

「……」


「ねぇ壱流」


壱流は押し黙ったまま、私の手を強く握った。


「付き合うとかって話なら今じゃなくても……壱流!?」

「強さがほしいか?大切な人を守れるくらいのチカラが」


「…ほしい。家族を守れるんだったらなんでもする」


壱流は抱きつき言い放つ。でも、当たり前のことを言ってどうしたのかしら。


実は私が怖がってるとか覚悟ができてないって、そう思ってる?


「今なんでもするっていったよな」

「え」


「ちがうのか?」

「いったわ。でも、それとなにか関係があるの?」


歯切れが悪い。


普段ならもっと早く本題を話すのに。

今日はどうしちゃったの?


「俺ならお前を、闇華を強くできる」

「それはどういう意味で言ってるの?修行相手なら後日でも…」


「俺の血を流し込めばお前は吸血鬼になれる」

「!」


その話は聞いたことがある。

たしか、そう…狗遠がいっていた。


一時的だけど特別な血を持つ5人は吸血鬼になることが可能だって。だけど、成功した例はほとんどないって話していた。