「龍幻!!」

「姉貴、離れてください!この教師、サイコだけじゃなくロリコン野郎です!」


「そこまで警戒しなくていいだろう?ほんの戯れだよ。そうだよね、炎帝さん」

「は、はい…」


たわ、むれ…ただのスキンシップってこと?


「コレはキミが扱うには少し早すぎるかもしれないけど渡しておく。これはオレからの餞別みたいなもの。…気をつけて行っておいで」

「行ってきます」


耳元で囁かれた言葉。


私のポケットに入れられたそれは…。


「龍幻、ここは頼んでいいか?」

「あぁ、任せて」


「壱流、まさか貴方も狗遠のところに?」

「当然だろ?恋人を1人で危険な場所に行かせると思ってるのか?」


「恋人ぉ!?姉貴、それはどういうことですか!」

「え?」


私もそれは初耳。


たしかに壱流に好きだといわれたし、私も言った、けど。でも、そのあとにどうするかなんて考えてなかった。