「あー!!姉貴ってば、目を離した隙に壱流さんと何やってるんですか!」

「!?」


「チッ。…いいとこで邪魔が入った」

「やはり壱流は炎帝さんの前ではカッコつけたいようだね。でも、子供がこんな遅くまで起きてたら駄目じゃないか」


「幻夢に白銀…先生」


もしかして、いまの見られてた?


「姉貴はあんたなんかに渡しません!」

「幻夢?」


後ろからギュッと抱きしめられた。


「闇華は俺のだ。
手出しするなら容赦はしねぇぞ」

「闇華!?姉貴のこと呼び捨てにするなんて何様のつもりですか!」


「喧嘩ならいつでもかかってこいよ。そんな身体で俺に勝てるとでも?」

「その言葉まんま狗遠じゃないですか!」


「2人とも。け、喧嘩はやめない?」

「「やめない/やめません」」


結局、壱流と幻夢の言い争いは朝まで続いた。


幻夢たちが来なかったら私は壱流に何をされていたんだろう?


…深く考えるのはやめよう。

いくら心臓があっても足りなさそうだし。