「褒めてるぞ。
俺はどんな闇華でも愛してるから」

「そ、それは反則」


「反則ってなにが?」

「なんでもない」


「幻夢のことは答えなくていい。ただ、俺が今からすることは俺とお前だけの秘密な」


え?


―――チュ。


小さく聞こえるリップ音。


「んっ...///」

「お前の唇は俺のものだから好きにしてもいいよな」


「だ……壱…んんっ」


ダメっていえない。


言わせるつもりもないんだろう。


「ヤバいな…闇華の声を聞いてたら理性が飛びそうになる」

「壱、流…?」


「その潤んだ目もやべぇ」

「まっ……。ちょ…壱流!」


2人きりの夜。


この秘密を知っているのは私たちを照らしてる月明かりだけなはず、だったんだけど……。