最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「無防備な?って、ちなみにどれのこといってんだ?」

「っ…!」


またいじめてくる。


まったく、この男は。

口元がニヤけてるから、からかってるのがバレバレなのよ。


「お、おんぶとかお姫様抱っことか…あと、体育館倉庫でのきゅ、吸血とか」

「最後のは俺、記憶にないんだが」


「吸血されたのよ、貴方に。暴走しかけてたから、その……」


これは秘密にするつもりだったのに。


「怪我はなかったか?」

「え、えぇ。あのあとすぐに白銀先生が来てくれたから…って、壱流?」


「あのときか。だから、か」

「?」


「しばらく喉の乾きがなかったんだ。いくら輸血パックを飲んでも満たされなかった俺があの日から少しは身体が楽で……あれは闇華のお陰だったんだな」


あの日を堺に学校には姿を見せなかったから心配してた。だけど、私の血で壱流が元気に…。