最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「前にも言ったはずだ。お前はもっと自分を大切にしたほうがいいって」

「そんなことで…怒ってたの?」


「そんなことっておまっ……。これが逆の立場だったらお前はどう思うんだ?」

「それは…なんて馬鹿な事をするんだっておもう」


「ほかには?」

「何年も前に裏社会から身を引いた人が1人で吸血鬼やヤクザ相手に無茶なんじゃないかって。もし可能であれば仲間を呼ぶべきだって」


「そこまでわかってんのに自分の立場になるとわかんないのか?お前って案外バカなんだな」


…馬鹿じゃない。


だけど、何も言い返すことができないのは図星をつかれてるから。


「心配…させんなよ」

「ごめん、なさい」


「闇姫に戻ればお前は昔みたいに他人を助けるだろ?俺のときみたいに」

「まって。壱流は他人なんかじゃ…」


「は?」

「え?」


私たちのあいだで今……。