最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「惚れた女が目の前で泣いてるのは見ていてつらい。だから…せめてお前の涙が止まるまでは俺がこうして抱きしめてやる」

「ありがと…壱流」


どこで私が闇姫だと気付いたの?だとか、私のことが好きってホントなの?って聞きたいこと、話したいことはたくさんあった。


でも今はただ貴方のぬくもりに触れているだけでいい。


「壱流、私を助けに来てくれてありがとう」

「それはこっちのセリフだ」


「え?」

「お前が俺に血を飲ませなかったら俺は今頃ここにはいない。お前は俺にとって命の恩人だから。…勘違いするなよ?それが理由で好きになったとかそんなんじゃないからな」


「でも私、壱流の前には一度しか姿を見せていないはずだけど」


うぬぼれたりしないし、勘違いもしない。


命を救ってもらったから好きになるなんて壱流はそんな人じゃない。


「まあ、もちろん全くそうだとも言わない。が、そもそもお前と出会う前から闇姫のウワサは知ってたし。その、ひ……」

「ひ?」


「一目惚れだったんだよ!わるいか?」


顔が真っ赤…そんなにはずかしいなら言わなきゃいいのに。