最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「ここが俺たちのアジトだ」

「僕たちが住んでるたまり場とは違って広いですねー」


「そのへんの不良と総長を比べるなよ。闇……炎帝は怪我の手当てがあるからこのまま俺の部屋に来い」

「怪我の具合でいうなら幻夢を先に…」


私は怪我なんてほとんどしてない。

しいていえば吸血のあとと吸血鬼に身体を乱暴に触られたくらいで。


「幻夢は龍幻に任せればいい。この組の医者代わりはあいつだからな」

「龍幻って…変態野郎のことですよね!?
断固拒否します!!」


「幻夢。そんな怪我じゃ次の戦闘に貴方を連れていくことは出来ないわ。少しでも回復するためには傷をなおさないと…ね?」

「うっ…姉貴がそういうならわかりました。
本当は嫌です。めっちゃ吐き気がするほど、とてつもなく嫌ですけど、手当てされに行ってきます!」


そういうと幻夢は足取りを重そうに白銀先生の元へ向かった。


「これで邪魔者はいなくなったな…」

「?」


ポツリと呟く壱流。

私にはその言葉の意味がわからなかった。