最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「助けてくれてありがと…壱流」

「お礼なんていらねーよ。さっきも言ったろ?俺はただ借りを返しにきただけだ」


「姉貴が素直にお礼を言うとか珍しいですね。さては壱流って人のこと…姉貴、痛い!なにも叩くことないでしょ!?」

「さっきまで死んだ魚のような目をしてたみたいだがマシになったのか?炎帝」


「え、えぇ、なんとか、ね。それより白銀先生と…他の人だけで大丈夫なの?」

「あー、今回は炎帝の救出だけだから。相手が何もしてないのに、俺らの組が奴らに喧嘩を売るのは本当は禁止なんだが…」


喧嘩を売られたら買うのが当たり前だと思ってた。

それは不良たちのルールであってヤクザは違うのかしら。それとも壱流の組だけがそういう決まりでも…。


「炎帝の仲間を俺たちが助けるのは違うだろ?」

「それはそうだけど…」


「炎帝は負けず嫌いだから自分で助けたいだろうしな。俺たちが手出ししてるのもお前のプライドが酷く傷ついてるじゃないか?」

「そんなこと…」


さっきまで余裕がなくてそこまで考えてなかった。