最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「助けに来るのが遅くなった。借りを返しにきたぞ、闇姫」

「壱流…」


「闇姫、怪我はないかい?それにそっちのキミも」

「白銀先生…」


「え!?白銀って、入学式に姉貴にセクハラしてた白衣野郎じゃ……」

「龍幻、やっぱお前…」


「話はあとだ。壱流、2人を頼んでいいかい?」

「当然だろ。…闇姫、立てるか?」


手を差し出す壱流。


私が、炎帝闇華が闇姫だと貴方は気付いているの?


「ええ。あり…がと。久しぶりね壱流」

「それで隠し通せると思ってんの?」


「え、」

「っても俺も今気付いたんだけどな」


「それって……」


まさかとは思うけど。


「炎帝だろ?」

「……」


「姉貴、目を逸らすってことは自分がそうだと言ってるのと同じですよー」

「!」


だって急に名前を呼ぶから。


「まさかあんな真面目そうな炎帝が俺がずっと捜してた闇姫だったとはな」

「ごめんなさい」


「なんで謝んの?」

「その…貴方が思い描くような闇姫じゃなくて」


「なぁ、えっと……」

「幻夢でいいですよ」


「じゃあ幻夢」

「なんですか」


「闇姫って普段からこんななの?」

「今は状況が状況なんでネガティブ思考になってるだけです」


「なんだ、そういうこと」


私を前にしてこれはどうなの。

全部丸聞こえなんだけど…。