最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「そうです」

「いまのキミだって十分強いだろう?今から1人で敵の本拠地に奇襲をかけたとしても余裕じゃないのかい?」


「茶化さないでください。それはどうせ…人間相手の話でしょう?」

「やはりキミは頭が回るね。いいよ、オレでよければ協力する」





「意外そうな表情をしているね」

「正直…断られる覚悟もしてました」


「それはないよ。キミは壱流を守るんだろう?いや…キミにしか壱流は救えない」

「幻夢に、友達に言われて気付かされました。みんなを守るって言ってるのに私は甘かった。あたたかい、平和な世界から彼らを助けようとしていた。でも、それじゃあ駄目なんです。本気で救うなら私も彼らと同じ世界に行かなくちゃならない。…以前、闇姫でいた頃のように」


「本当は自分で気付くのが一番良かったんだろうけどね」

「だから…教えなくていいです。白銀先生が壱流のことについて隠してるのはわかってます。紅い月の正体は自分で…私の目で確かめることにします」


「そこまで理解してオレに会いに来たのなら上出来だよ。いいよ、今からオレの強さを見せてあげる。手加減はしない。だから…全力でかかっておいで」

「っ…!」


これが本気の白銀先生。なんて殺気だろう。


指一本触れてすらいないのにビリビリと来る。

まるで全身を針で刺されてるみたい。


やっぱりこの人に頼んで正解だった。


幻夢、もう少しだけ待ってて。
今、助けに行くから。