最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「ここでいいか?」

「ありがとう」


優しくソファーに下ろしてくれた。


「なんか飲むか?っていってもなぁ。水かコーヒーくらいしかないんだが」

「水で平気よ」


「わかった」


壱流は冷蔵庫の中からペットボトルを取り出し手渡してくれた。


「ありがとう」

「どういたしまして。…っと、消毒薬はどこだったか」


ガサゴソと押し入れの中から薬を探している。


「あった、これだ。とりあえずタオル濡らしてくるから待ってろ」

「ええ」


手慣れてる?

意外だわ。


「…」


さっきから落ち着かない。


ワンルームで壱流と2人きり…。

幻夢は男の子だけど、あの子は弟みたいな存在だから。


なんだかソワソワする。

男の子は舎弟で慣れてると思ったのに。


「濡れタオルもってきたぞ」

「ありがとう。あとは自分でするわ」


「……」

「なに?」


「べつに」


さっきまで普通に会話してたのに、どうしたのかしら。妙にたどたどしいというか、心ここにあらずって感じ。