最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~

「そこは守ってもらえよ」

「誰に?」


「お前の好きな奴に」

「……」


「なんで黙るんだ?」

「私は好きな人も守りたいと思うわ」


「俺の夢、今決まったかもしれねぇ」


唐突ね。


「お前…じゃなかった。炎帝を守ること、だ」

「今なんて」


「だからお前を守ることって言ったんだ」

「なんで?私、皇綺羅くんからしたら他人なのに」


「お前があまりにも自分自身を大切にしないから」


私が自分を大切にしてない?


「みんなを守るだとか好きな奴まもるだとか言ってるわりに自分のことに対しては無頓着だろ?」

「…」


「自覚なかったか?」

「え、えぇ」


「だからそうやって平気で傷をつくる。それ、お前の好きな奴が見たら心配するぞ。
炎帝はもっと自分を大切にしろ」

「壱…皇綺羅くん。私のこと心配してるの?」


「心配してるから守るって言ってんだ。なんとも思ってないやつに対してこんなこというわけないだろ?なんども言わせんな」


勘違いするようなこというのはやめて。

そんなこと言われたら私のこと、もしかして…っておもうから。違うってわかってても、心のどこかでは期待してる。