怒号と叫び声、拳がぶつかる音、私もその世界に飛び込んだ。
私の拳が誰かを殴る度、殴られるのと同じくらい手が痛む。
それが殴るってことでしょ?
人を傷つけるのなら自分も傷つくべき。
私はその痛みに耐えながら目の前の敵に挑み続けた。
時折左手足が痺れるけどアドレナリンが出てるのか何とかなってる。
大丈夫、戦える。
私に向かってくる相手はバットと金属パイプが多いが時折ナイフなど、より殺傷率の高いものを持つ人も紛れている。
卑劣にも程がある…。
私はそれらの武器を避けながら確実に急所に一発入れる。
人数に差があるから、一発ずつ仕留めていかないとキリがない。
私は目の前の敵を一通り片付け、周囲を見渡す。
みんな結構苦戦してるな…。
武器が多すぎる。
雪也さんは奥に移動して戦況を見渡している。
守りながら戦うのは難しいっていうのをわかっての行動だろう。
瑞希さん、昇さん、淳治さんはさすがに強いな。
ほかのメンバーも大蛇の一人一人と比べたら断然鍛え上げられている。
それでも、武器を警戒してかなかなか倒しきれてない。
仲辰夫は1歩も動かずニヤニヤ笑いながら守られて仁王立ちしてるだけ。
確かにトップが倒された瞬間抗争は終わりだ。
他人を犠牲にして自分は安全なところって訳?
最低なリーダーだな。
とにかく人数を減らさなきゃ…。
私は最も敵が固まっているところに迷わず突っ込んで行く。


