みんなが休憩に入り、4時間ほど経った。
時刻は23:45
9月5日はもう何も起こらないんだろうか。
関東連合のメンバーの数名に街を巡回させているがそこからの連絡もない。
もう少しで9月5日が終わり、復讐の日がやってくる。
一人で何をする訳でもなく、静まり返った室内。
すると、ガチャっと扉が開かれる音がし、視線を向けた。
「休憩ありがとう。何も起こってない?」
「はい。昇さん。何も起こってないですよ。」
「それなら良かった。あと、僕にはまだ敬語なんだね。」
…あっ。
なんか、2人で話すのは瑞希さんの誕生日パーティー以来だから、緊張してしまう。
「敬語のままじゃいけませんか?」
「いや、楽な方で構わないよ。まぁ、タメで話すほどまだ会話もしたことないしね。」
ニコッと柔らかい笑みを向けられ、少し緊張が解ける。
でも、このまま二人の時間が続くとなると少しだけ気まずいかも…。
「ねぇ、一個気になってること聞いてもいい?」
「なんですか?」
私は目の前のお茶を口に含み、喉の乾きを潤す。
「瑞希とは付き合ってるの?」