待ちに待った日の入り。


18:30となった。


それは暗くなり、ニュースを見る限りでは通り魔を起こした5名の男たちは逮捕されたらしい。


詳細は不明だが、解決したのであればそれでいい。


私はもう一度身なりを整え、今度は落ち着いた動作でゆっくり階段をのぼり外に続く店のドアを開けた。


外に出ようとした時、マスターの声が聞こえて振り返った。


「ハルちゃん。気をつけてね。」


「はい。私の時間になりました。マスター、行ってきます。」


それだけ言葉を交わし、私は夜の世界に足を踏み出した。


向かうは関東連合たまり場。


私は迷うことなく歩を進め、4度目の道のりを歩いた。


街は通り魔事件があったからかいつもの数倍人通りが少ない。


表通りの店も軒並み閉まっていて不気味だ。


そんな道の真ん中を通り過ぎ、私はたまり場まで真っ直ぐ歩いた。


足取りは思ったよりも軽く、左手足の症状も今のところ落ち着いている。


私は、やれる。


たどり着いた倉庫はいつもより重苦しい雰囲気をまとい、近寄りがたさを感じる。


私はそんな倉庫の中に足を踏み入れ、周囲を見渡した。


倉庫内には見たことないほどの人数が集結しており、見たところざっと200人近い人数が集まり、みんな特攻服を身にまとっている。


すごい…。


私は奥の扉を目指し再び足を進め、迷いなくドアを開けた。