「先日は裏通りで助けて下さりありがとうございました。覚えてますか?」
…あー、ガラの悪い2人組に絡まれてた人か。
情報管理で喧嘩とかはしない立場ってことね。
「覚えてますよ。あの後怪我はなかったですか?」
「あの辺で妙な噂を聞いたので視察してたらあの有様で…。お陰様で怪我もなく何も取られずに済みました。」
「良かったです。これからは気をつけてくださいね。」
「はい、ありがとうございます。」
顔見知りとまではいかないが、一応面識があるメンバーで良かった。
雪也さんと面識があることを知らなかった瑞希さんは、少し驚いたような表情を見せた。
「雪也のこと助けてくれたのか?感謝する。今度改めて礼はする。何か希望があればなんでも叶えるから考えておいてくれ。何も無ければ俺が考える。」
「別にお礼が欲しくてやってることでは無いですから。気にしないでください。会議なんですよね?早く始めましょう?」
私は早々に話題を変換し、次の話に持っていった。
お礼なんて貰えないし、瑞希さんからのお礼ってなんかとてつもなく大きいお礼が返ってきそうでかえって怖い。
「3人とも会議始めますよ。今日は割と大事な会議なの忘れてない?」
場の空気を切り替えてくれたのは昂さんで、私達も空いてる席に座って5人向き合うような体制となった。


