恋愛事情に問題アリ?


日曜、俺は兄貴んちに久しぶりに顔を出すと、玄関には既に舞が待ってた。

「水南斗~、わぁい、会いたかった~」
俺の気持ちなんか構わず、蔓延の笑顔を向けてそんなことを言ってくる。

――っ、//
「あっそ。」
騒ぎ立てようとする心臓を抑え、平然とした態度を見せ返事をしてると
兄貴が奥から現れた。

「お、水南斗、今日は俺様の為にご苦労!」
だと。
「ち。で、どこ行くんだよ」
「えっとね、駅前に新しく出来た雑貨屋さん♪」
「へぇ。」とりあえず、兄貴への誕プレでもそこで買うんだろうな、
舞の小遣いからして買えるモンはたかが知れてる。


そんなんで3人して駅のある方へと向かった
その途中だった。

大通りに出る手前で


「なんだ?あの車、」

あちこちにぶつかりながらも、スピードを上げて走って来る車が
俺らの方へ向かっ・・

「やべっ、舞!」
その車の異変に気付いた俺は舞の体を守る様にして抱きしめた
が、そのままの状態でもっと遠くへと投げ出され・・
た・・?
瞬間、目に入る

「え・・兄・・貴」

舞ごと俺の体を掴んで飛ばしたのは兄貴で
その直後


ドンッツ!!!


―――――!!!!



は  ・・





その車は街灯にぶつかったのを最後に動きを止めてた。
でも
・・
街灯と車の間には



「あ、

兄貴―――――――っ!!!」




「ぅ、何?水南斗、凪・・は」


兄貴の体は挟まれてた場所からゆっくりと地面に倒れこんでいく

どこから出てるかもわからないほどの真っ赤な血
それが兄貴を覆いつくす。
やめてくれ

やめてくれ


やめてくれっ!!



「凪・・」

ハッ!

しまっ、!舞、

こんな光景を見たらっ、
「舞、」
すぐに舞を抱きしめた。
この光景を舞から見えなくする為、俺は
俺と舞のコトを守ってくれた兄貴に背を向けた。
でも

もう遅かった。



「凪の金色の髪が・・なんで赤色になってるの」

「!!」

ガクン
「舞、おい、」
あまりにも酷い衝撃を受けたんだろう舞は気を失ってしまった。
無理もない、俺でさえ

発狂しそうだ。


倒れ・・そ



ギリギリ意識を保ってた俺は、すぐに到着した救急車に舞と一緒に乗せられ
病院へと搬送された




病院についても舞の意識は戻らない。
俺はというと、さっきまでの朦朧としていた意識ははっきりしていて
ただその分、現実が受け止めきれないでいた。

同じ病院に運ばれてきた兄貴。
舞を医師に任せた後、俺は兄貴の元へと駆け寄った。


頼む、

兄貴。

あんな状態を見せられて、
この目の前の状態を見て

「く、」

ほとんど
もう

絶望に近い、

でも、


それでも、


「頼むよ、兄貴っ、」




「水南斗!凪は、  あ・・ぁ」

――・・親父・・来たん・・だ

「凪、どうしてっ」

母さん・・



ああ
ホント・・どうして

ここは
病院なのに

医師も看護師も居るのに

なんで
何も処置をしてくれないんだろう

なんで兄貴をそんな奥へ連れてくんだろう



俺の
思いは

なんで

届いてくれないんだろう



「うっああああぁぁぁぁああ―――っ、」



崩れ落ちた