君の胃袋を掴む


尻尾が見える……大型犬か。

「大好き」と言いながら、頬に口づけが落とされた。
わかったから、と下から抜け出そうと左腕を上げれば、じゃらりと鎖が鳴る。

「そうだ、これ」
「そういえばさ、小梅ちゃん。昨日の男誰?」
「昨日の男?」
「居酒屋から出てきたとき、横にいたやつ。あいつ、小梅ちゃんの彼氏?」

誰がいたのか、と昨日の記憶を引っ張り出す。色んな人と話して……店を出る時に一緒にいたのは、大湖だ。

「ううん、違う。同じ学部の同期」
「彼氏じゃないの? 小梅ちゃんとキスしたり寝たりしてない?」
「するわけないでしょ……」