君の胃袋を掴む


腕を離して、雅宗はベッドサイドのテーブルに置いてあった携帯を手に取る。

「しなくて良いから、そんなの」

その腕に触れて止める。本気で埋め込むつもりだったらしい雅宗は、私の顔を見て瞬きをした。

「でも僕、信用ないでしょ?」

私の先程までの考えを見透かすように。
図星過ぎて、頭を抱えそうになる。

「正直、雅宗の女関係については無い……けど」
「うん」
「それは私が自分で見極める。ので、GPSとかカメラは良いから」

チップなんて論外だ。

「小梅ちゃん、好き」

ぎゅっと抱きつき、その勢いで倒れる。