君の胃袋を掴む


雅宗に、あんな寂しそうな顔をさせるより。

「他の女の子と寝たら、別れるからね」

そう言えば、ぱっと顔が明るくなった。手錠のついてない方の腕が伸びて、私に抱きつく。力が強すぎて背骨が軋む。

「うん、約束!」
「はいはい、約束……」

どうせ長くは続かないだろう。女に誘われればすぐに家に連れ込む男だ。
それさえも諦めている自分が笑える。

「監視カメラとかつける? あ、GPS? ケータイのやつはね」
「いや、別に、」
「でもケータイだと忘れちゃうことあるかもだし、チップとか埋め込む?」

何を笑顔で言ってるんだ。