君の胃袋を掴む


飲み会に行って……帰りに雅宗がいて……。

薄暗い部屋。
今、何時だろう。

目を擦ろうと左腕を持ち上げる。

じゃら、と金属音と重い感覚。

そこからぶらりと繋がった雅宗の右手首。
……夢?

左手で、そのまま自分の頬をぎゅうと引っ張る。痛い、涙が出るほど。

なにこの手錠。

雅宗に連れ帰られて、玄関で思い出したくもないことをされたのを思い出す。汗が止まらないけど、これなに。

いや流石に、玩具なはず。

ぷらぷらと雅宗の右手が動くのも躊躇わず、金具を引っ張る。全然、開く気配がない。