君の胃袋を掴む


それから、私に視線を戻す。

「小梅ちゃんはさ、美味しいご飯作ってくれるし、いるだけで満足だから、寝て他の子みたいに怒ってどっか行ったら嫌だなーと思ってたんだよね」
「ん……? うん」
「もう方法ない」
「方法、って」
「昨日の夜からなんも食べてないから、今すっげー腹減ってんだよね」

私と会うと満足して。
でも、今はお腹が減っていて。

ふと、雅宗の手が暖かくなっているのに気づいた。

「まさむ、」

ね、の言葉は飲み込まれた。

容赦なく唇が合わさり、舌が入って歯列をなぞられる。じゅ、と時折舌を吸われ、溢れた唾液を啜られる。