君の胃袋を掴む



希帆が開くファッション雑誌を一緒に覗き込む。合コンに着ていく服がないので買いに行こうという話になったからだ。

「こういうワンピース可愛くない?」
「ノースリーブ……寒そう」
「カーディガン羽織れば良いじゃん。そういえば、来週の土曜日、駅前のひまわりってとこに決まったから」
「何が?」

希帆の言葉に、投げかけられる質問。
誰のものだろう、と顔をあげた。

驚いて、目を瞬かせる。雅宗が私の隣の椅子に座った。

ここは大講義室。先程まで私が講義を受けていた場所に、昼休みになって希帆が前の席に来た。
周りは、同じ学科の学生が多い。