君の胃袋を掴む


それでも、他人に対する許容範囲が広く大きい雅宗は、誰が自分に何をしても特に気にならないのだろう。
いや、興味がないのかも。

暗くなった部屋で、ソファーベッドの上に寝転がり、キッチンの方を見る。

明日、もう二品作り置きしていこう。
そう決めた。








大学の食堂で昼食を取っていると、テーブルに置いたスマホがメッセージを受信する。
ぽん、と文章が現れた。

『小梅ちゃん、鍵忘れてるよ』

雅宗から。
自分の家の鍵は勿論持っている。忘れたのではなく、置いていったのは雅宗の家の鍵だ。