君の胃袋を掴む


言いながら、サラダや丼を持ってカウンターテーブルに置いた。こっちで食べるつもりらしい。

「バイトのまかない。いつも通りパスタ」
「いーなー、小梅ちゃんのバイト先のパスタ美味いもんね。小梅ちゃんが作ってるから」

桃を剥きながら、バイト先に来たときのことを思い出した。

個人経営の喫茶店で働いていると言ったら、すぐ後にふらりと一人でやって来て、軽食を食べていた。

店長に「彼、小梅ちゃんの知り合い?」と聞かれ、「これって小梅ちゃんが作ってるんですかって聞かれたよ」と言われて、その人物が想像出来てしまった。