君の胃袋を掴む


松印のペティナイフ。包丁では使いやすい切りやすいで有名なブランド。

「高かったんじゃない!?」
「一番使いやすいのくださいって言ったらそれだって。値段はよく覚えてない」
「まさか持つことが出来るなんて……!」
「それなら桃切ってくれる?」
「何個でも切れる」

実際二個しかないのだけれど。

ダイニングテーブルにサラダと味噌汁と照り焼き丼を並べる。手を洗った雅宗が謎のステップを踏みながらテーブルに近付いた。

「小梅ちゃんの分は?」

こちらを見て尋ねる。

「ご飯食べてきた」
「えー、何食べたの?」