けど、みんな首をかしげるばかりで、 知ってるやつは誰ひとり、いなかった。 どうやら、俺らの学校にはいないらしい。 こうなったら、中学生ってことも考えられる。 どこの学校の生徒かも知らない、 公園に行っても会えない。 いったい……どうすればいいんだ。 さすがに今日いなかったら、 交番に届けるしかないよな……。 そんなことを考えていると、 予鈴が鳴りひびく。 顔を上げて、俺は 次の授業の用意をした。