「ずっと機械にしか興味がないって思ってた人間にも、自分にも、親にも興味が持てなかったのに。花陽だけなんだ、俺の心に深くあり続けた人は。」

「それって」

「だから俺と付き合ってよ、花陽」

嬉しくて、涙が溢れてくる。

「大好きだよ、大和君…。」

「…俺も。」

照れているのか、

小さくてぶっきらぼうな声だった。

そして大和君はあたしの体を引き寄せる。

嬉しくて嬉しくて、大和君への大好きが

どんどん積もっていく。

そしてあたしの唇に、

柔らくて優しいものが触れる。

(ありがとう、大和君。)

【花陽&大和 END】