そう心に決めたら、急に元気が出てきて

体のだるさが消えていった。

でも気がついたら眠っていて、

夢の中に大和君が出てきた。

大和君は心配そうにあたしを見つめていて、

あたしの前髪をかき上げた。

あは、やっぱり夢の中でも大和君は

格好いいや。

「早く元気になれよ。」

ボソッと呟いた声でも、あたしの耳には

バッチリ聞こえていて、

(心配してくれてる…。優しいなぁ大和君)

そんなこと言われたら、元気になる他ない

「がんばるよ、大和君…」

熱の篭った声でそう告げると、

大和君は驚いた顔をして笑った。

「じゃーな。」

大和君はくるりと背を向け部屋を出ていった