お母さんの言いつけ通りニコニコしながら、

何語を喋っているか分からないお母さんの

話を聞いていると、いつの間にか

大和君と2人きりにさせて貰えた。

なんか大人達だけでする話なんだって。

お金かな?

大和君はあたしを連れると、

自分の部屋らしき所に連れてきてくれた。

引き戸をスっと開けると、

和室には似合わない、ゴテゴテした機械が

沢山置いてあった。

「…何これ?」

よく分からない鉄に、疑問をぶつけると

大和君は機械の説明をしてくれた。

やっぱりよくわかんないし、

でも機械の話をする大和君の瞳は

輝いていて、いつにも増して饒舌だったから

大和君可愛いなー。

程度の認識で聞き流していた。